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詐欺師に会う

2008年12月10日
事件シリーズ第二弾。まだ20代の頃、新宿で詐欺師に会った。この話は以前ホームページを持っていた頃に書いたので、当時を知る人には申し訳ないが、カツアゲとセットなもので。

それはある夏の日曜日。新宿東口、三越の裏の通りをぶらぶらしていた。そこに向こうから歩いてくる品のよさげな紳士。
「あ、どうもぉ!」と話しかけてきた。誰だっけな?と考えていると、

紳士:大日本印刷の田中です。先般はどうも
僕 :こちらこそ

確かに、以前大日本印刷の人と仕事したなぁ。田中さんだっけなぁ?こんな顔だっけなぁ?と思うのだが、考える暇を与えないように向こうから矢継ぎ早に話しかけてくる。

紳士:今日は暑いですねぇ
僕 :そうですねぇ
紳士:ワイシャツなんて着てられませんよ
僕 :そうですねぇ
紳士:今日はお休みですか
僕 :ええ、おかげさまで
紳士:お休みの日なら、今日は馬券とか買いにこられたんですか?

ここで解説を加えておこう。新宿駅東口周辺から南に下ると、JRAの場外馬券売り場があるので、ここで競馬の話をされるのは不自然ではない。また、その日僕はスポーツ新聞を読んで、予想としてはガチガチだと知っていたので、普段競馬はやらないのについ答えてしまった。

僕 :でも今日はガチガチでしょう
紳士:最終レースはね。でもその前は違いますよ。さっきも大当たりでね。ホラ

と言って、無造作にズボンのポケットに入れていた札束を取り出し、親指でヘリを弾いた。だ~~~~長っ~~~~っと弾いた。束の厚さからしてテレビで見た100万円くらいの感じ。さすがに、普通の人はこういうことをやらない、怪しむ気持ちがMAXになったが、人によってはこの札束にコロッとイクかもしれない。

そのとき、いきなり向こうからこっちへ走ってくる男が1人。若者だ。

若者:先生っ!!
紳士:おお、木村君
若者:先生の言うとおりに買ったら大当たりでしたっ!!
紳士:そうだろう あっ紹介しておきましょう。彼は木村君。
若者:木村ですっ!!
紳士:こちらは、仕事でお世話になっている方
僕 :どうも
若者:どうもっ!!
紳士:良かったら、これからのレースの作戦立てませんか?うなぎなどご馳走しますよ
僕 :あっ残念ですが、今日は待ち合わせがありますので、またの機会に
紳士:ああ そうですか。それではまた よろしくお願いします
僕 :失礼します

という訳で、スマートに別れた。多分、その後僕がどれかに賭けることになって、買いに行ってくるとかなんとか言って、お金を預かっていなくなるとかそういうことだろう。
あとで考えてなるほどと思うのは、印刷業者を名乗ったこと。印刷業者は多くのサラリーマンが付き合いのある業界だ。また田中さん木村君と言うのもありふれた名字である。

まあ詐欺師も大変だ。結構暑い時分に、道路を行ったりきたりして相手をみつけ、木村君は木村君で物陰に待機し、多分紳士の合図で飛び出す、というダッシュを一日何回やったのだろう。

そういう訳で被害はなかった。でも思い起こすたびに嫌~な気分にもなる。僕が「あいつなら騙せそう」というぼけっとした顔して道を歩いていたのかなと思うと。
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