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陸奥爆沈

2010年05月09日
このところタイトルの本について、別々の人から話を聞くことがあった。吉村昭氏の本で、太平洋戦争中に陸奥という戦艦が爆沈したことについての話。

ここで解説を加えておこう。「戦艦」とは必ずしも明確な定義はないが、太平洋戦争の頃で言えば、概ね重さ2万トン以上で、大砲の口径が30cm以上のものである。飛行機が発達し航空母艦が出てくるまでは海戦の主力となる船であった。。
陸奥は長門と基本的に同じ設計であり、重さ4万トン、40cmの大砲8門を持っていた。有名な大和・武蔵のひとつ前に作られた戦艦であるので、太平洋戦争に投入された日本の戦艦12隻のうち新しい方から3番目である。この12隻で陸奥だけが敵から沈められることなく、砲塔の爆発という事故(?)で沈む。

この本は、陸奥が沈んだ直後から「敵からの空襲」「敵潜水艦の攻撃」「火薬の変質による自然発火」「電気工事の不備等による火薬への引火」、・・・様々な原因が調査された結果、どうも一乗組員による放火の疑いが濃い、という結論に至った、というルポであった。
こどもの頃に親から戦艦の本なんぞを買ってもらったので、戦艦陸奥が事故で沈んだことは知っていたが、この本で、原因は放火の疑いが濃いこと、日本海軍ではそれ以前にも軍艦への放火や不注意による失火での爆発事故が多かったことを知った。

で、なんでこの話を複数の場面で聞いたかと言えば、この話が情報セキュリティを考える上で示唆に富むからである。情報セキュリティの対策は「性悪説に立て」と言うが、本当に不注意や悪意を持った人からの犯行を阻止するのは極めて難しい。
それ以前の軍艦の事故でも、その原因はある兵士の昇進が遅れたことの不満や、精神の疾患やらであり、結局組織全体の秩序を保たなければ、火薬庫の警備だけに取り組んでもあまり効果が上がらない、ということである。

情報セキュリティの事故が一向になくならない理由がわかるよね、っちゅう話である。
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