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花束の値段

2009年05月14日
台湾行きをあきらめ、国内イベントに代えて検討中で、山梨が候補である。今回一緒に行く予定だった友達とは去年も河口湖に行った。その時のことを思い出していると、昨年河口湖から帰ってきた日曜日、衝撃的な事件が起きたことも思い出した。秋葉原の連続殺人事件である。

あのような状況に対して自分自身に何かができた訳ではないが、被害者の命の落とし方はあまりにも気の毒であり、また加害者も殺人の直前まではどちらかと言えば気の毒と言える人生であった。この浮かばれない人が幸せだった人を浮かばれない殺し方をする、何と不条理だろうと感じた。
そこで次の月曜日、加害者・被害者に縁の人はいないが、会社の帰りに花を手向けに行った。

渋谷駅の前にある花屋によって事情を話すと、花屋は「それはそれは」と小さく驚いていた。このような事情で花束を買うのは初めてだったので、いくらくらいのを買うべきか聞いてみたら、「3000円くらいですかねぇ」というので、3000円で見繕ってもらい、銀座線に乗って秋葉原に向かった。

秋葉原に着き献花台に行ってみると、直後でもあり花を手向けに来ている人がたくさんいたので、献花台に向かって人が横列をつくっていた。前の人が花を手向けて手を合せ、終わったら後ろの人が前に出て献花する、という具合。
自分の番が来るまでの間気持ちの中で「心から冥福をお祈りします」と唱えて、自分の番を待っていた。

そしていざ自分の番になり、花束を置こうとしたとき、・・・・周りの花束が目に入った。すると、どうやら自分の花束がほかの人のに比べて一回りも二回りも大きいことがわかった。
被害者の冥福を祈る気持でいたのに、結局肝心の花を手向ける瞬間だけ、「花屋の野郎!!」という意識が頭の中をよぎった。

それはそれ。被害に会われた方には、改めてご冥福をお祈りいたします。

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